限りなく透明に近いブルー

 

村上龍の最初の作品で群像新人文学賞、及び芥川龍之介賞を受賞をした『限りなく透明に近いブルー』を読んだ。BOOK OFFで文庫が100円で売られていた。麻薬とセックスに溺れる自堕落な若者たちを描いた作品です。描写が生々しいのですが、麻薬を経験をしていない人がここまで生々しく書けるのか疑問に思うくらいです。ちょうどYouTubeにアップされているナショナルジオグラフィーの麻薬特集を見ていた。その為かどれだけ危ないことをしているか伝わってきた。

 

本書のなかでは、ヘロインを使うシーンが多くある。麻薬や覚醒剤では効き目がないので、使っているのだろうか。だれもが好奇心や大きな悩みを背負って初めたのだろう、本書で出てくる人が、特別な人だとはまったく思わなかった。だれもがこうなっていく可能性があると感じ、人間の弱さ、危うさを感じると共に社会環境の整備などその他にも多くの問題があると思った。