関数名、メソッド名、変数名でよく使う英単語のまとめ

プログラミングをしていると関数名、メソッド名、変数名をどうするか悩みます。
ロジックより命名に時間を費やすこともざらにあります。翻訳したり、一般的な命名規則なのかいつも検索して大変です。
よく使うサイトの内容をコピってメモしておく

目次

関数名とメソッド名の違いについて

よく使う英単語のまえに、いつもごっちゃにして使っているけど、定義はこんな感じ

似ているところ

  • どちらも何か(引数)を入れると処理をして何か(戻り値)を返してくれます。

違うところ

  • やってること自体は大差ありません。概念としては違います。
  • メソッドはオブジェクト指向で登場する用語で、オブジェクトの動作を定義したものです。
  • まずオブジェクトありきなのですね。一方の関数は、オブジェクト云々は関係ありません。

個人的な使い分け

  • Java で登場する関数は「メソッド」です。C 言語で登場する関数は「関数」と呼んでいます。
  • 「じゃあ、PHP だったら?」と聞かれそうですね。
  • オブジェクト指向的なプログラミング言語において、オブジェクトの一部として定義されている関数を「メソッド」と呼んでいます。
  • それ以外、オブジェクトなんて関係ねーぜーな関数は「関数」呼びです。

プログラミングでよく使う英単語のまとめ

随時追加、整理していきます。

名前をつけるときには、名詞、動詞の違い、複数形、過去形などに注意しましょう。
オブジェクト指向では、クラス名は名詞、メソッドは動詞とします。

使ってはいけない言葉

get / set

アクセサ (getter / setter) やプロパティによく使われている。
それ以外に使うと混乱を招くのでよくない。
get は軽量な処理と考えるので、中に重い処理は書いてはいけない。
単純な取得/設定以外で使いたくなったら他の言葉を考える。

load, save, commit, store, enable, disable,
fetch, register, configure, add, etc...

check

意味が広すぎて何をしているかわからない。
できるだけ別の言葉を使う。
具体的に何をしているかに分解して考えるとよい。
代わりによく使われるメソッド/プロパティ名は下記の通り。

isNull, isEmpty, isNullOrEmpty, isValid, canSave, canClose,
hasSaved, hasChanged, exists, contains, etc...

チェックマークをつける意味で check を使う場合は例外。
check 自体を避けたい場合は putCheckmark とする。

change

何をどう変更しているのかわからない。
check と同様に具体的な名前にできないか考えてみるとよい。
例外として isChanged のフラグを変更するための Change メソッドに使う場合がある。

xxxManager / xxxController

こういう名前をつけるとクラスが肥大しやすい。
単一責任の原則にのっとってクラスを設計するべし。
UNIX 哲学にも「Small is beautiful.」という考え方がある。

xxxType, xxxData, xxxItem, xxxInfo

冗長になりやすい。
Type, Data, Item, Info を取っても意味が通じないか検討してみる。

使わないほうがよい言葉

compare

比較する。
便利なときもあるが、比較した結果がどうなるか分かりにくいので他の動詞を検討する。

exists, contains, equals, isSmall, max, min, etc...

toggle

切り替える、入れ替える。
実行するたびに状態が切り替わるので、デバッグが大変になる。
便利なときもあるが、切り替えた状態がどうなるか分かりにくいので他の動詞を検討する。

turnOn, turnOff, switchOn, switchOff, etc...

対になる言葉

comment out / uncomment

コメントにする、コメントを解除する。
comment out は into a comment の意味。
comment だけならコメントする、評するの意味になる。

add / remove

追加する、削除する。
リストなどに値を入れる場合などにも使われる。
特に、末尾に追加する場合は append、先頭に追加する場合は prepend を使う。
Add A to B で、A を B に加える。
Remove A from B で、B から A を取り除く。

start / stop

開始する、止める。名詞だと開始、停止。
静止状態から動き出す感じが start。
途中からでも使える。
バーコードや通信の符号で StartCode / StopCode という使い方をする。

begin / end

始める、終わる。
最初の一歩を踏み出す感じが begin。
始めにしか使えない。
C 言語では慣例的に、begin は包含、end は排他としている。

first / last

初め、終わり。
単純な並びの場合や数を数える場合は first を使う。
数えられない場合は beginning を使う。

min / max

最小、最大。

top / last

先頭、末尾。
順位やレベルを意識する場合は top を使う。

head / tail

頭・尾から転じて先頭・末尾。
ファイルの先頭や末尾を表すのに使う。

header / footer

ヘッダー、フッター。
本文を表す場合は text や body が使われる。

top / bottom

頂上、底辺。

up / down

上へ、下へ。

upper case / lower case

大文字、小文字。

wide / narrow

広い、狭いから転じて全角、半角。
full-width と half-width でも全角と半角。
two-byte character と one-byte character で 2 バイト文字と 1 バイト文字。

under / over

未満、超過。

or under / and over

以下、以上。
greater than とか not less than など多数の言い方がある。
省略語も多く、LE / GE が多く使われる。
LE は less than or equal, less or equal のこと。

go / back

前へ、後ろへ。
異なる階層間の移動のイメージ。

previous / next

前の、次の。
同じ階層での横移動のイメージ。
動詞にする場合は、goNext, moveNext など。

forward / backward

前方、後方。

foreground / background

前景、背景。
プログラミングでは使わないが middle-ground で中景という言い方もある。

push / pull

入れる、引っ張る。
Git のコマンドで使われている。
git push と反対の動作は git pull ではなく git fetch となる。

push / pop

箱に入れる、中から取り出す。
皿を重ねるイメージ。
スタックに対して使う。

enqueue / dequeue

キューに追加する、キューから取り出す。
queue は待ち行列の意味。
末尾は上上(ueue)で覚えておくとスペルに迷わない。

before / after

適用前、適用後。

parent / child / children / sibling / self

親、子、子供達、兄弟、自身。
XML や Tree の Node を示す場合などに。

ancestors / descendants

先祖、子孫。
たいてい複数形で用いる。
Git の履歴などに。

do / undo / redo

実行、取り消し、再実行。
電子カルテの do は ditto (前と同じ) の意味。

open / close

ファイルやソケットを開く、閉じる。

backup / restore

データベースをバックアップする、復元する。

create / delete / restore

ファイルを作成する、削除する、復元する。

connect / disconnect

回線を接続する、切断する。
略す場合は conn とすることが多い。

source / destination

送り元、送り先。
略す場合は src, dst とすることが多い。

input / output

入力する、出力する。
デバイス(画面やキーボードなど)からの入出力。
ファイルなどの場合は変換がないときに使う。

import / export

取り込む、輸入する、インポート。
外に出す、輸出する、エクスポート。
内容を変更してから処理する場合に使う。

explicit / implicit

明示的な、暗黙的な。
ex- の語幹は out- なので、開放的。
迷ったら import / export の関係を思い出すとよい。

lossy / lossless

不可逆、可逆。

encode / decode

エンコード、デコード。
符号化する、複合する。

encrypt / decrypt

暗号化する、解読(復号)する。
日本語の問題だが、「暗号化する」の反対は「復号”化”する」ではないので注意。

download / upload

ダウンロードする、アップロードする。

request / response

要求、希望、リクエスト。
返答、反応、レスポンス。

request / respond

リクエストする、返答する。

fetch / post

取得する、投稿する。
ネットワーク越しにデータを取ってくる場合は fetch が使える。
post の代わりに send でも可。

serialize / deserialize

シリアライズする、復元する。
シリアライズとはメモリ上にあるデータをファイル形式に変換する処理。

read / write

ファイルやポートを読み出す、書き込む。
read は読む行為そのものを指す。

save / load

保存する、読み込む。
読み出して取り込む(設定する)までが load。

set / unset / reset

設定する、解除する、初期位置に再設定する。

lock / unlock

ロックする、解除する。

attach / detach

結びつける、切り離す。
データベースのファイルや外部プログラムのデバッグ時に使用されている。

suspend / resume

休止する、復帰する。

enable / disable

有効にする、無効にする。

activate / deactivate

アクティブ化する、非アクティブ化する。

show / hide

表示する、非表示にする。

visible / hidden

表示の、非表示の。
hidden の方が invisible より物理的な感じ。

valid / invalid

有効な、無効な。
validation で検証の意味。

collapse / expand

折りたたむ、展開する。
ツリーを操作する場合に使う。

zero padding / zero suppression

ゼロ埋め、ゼロ抑制。
123 → 00123 が 5 桁のゼロパディング。
00123 → 123 がゼロサプレス。

normal / abnormal

正常、異常。
明確な基準があって、当てはまっているか。

normal / error

正常、異常。
正常(通常、普通)とそれに失敗したこと。

regular / irregular

規則的な、不規則的な。日常的な、非日常的な。
一定の繰り返しパターンがあり、そこに当てはまるか。
テレビ出演者のことをレギュラーと呼ぶが、毎回出演することから。

general / special

一般的な、特別な。
general は全体的、世間一般な感じ。

ordinal / special

平凡な、特別な。
ordinal は特筆すべきことがないネガティブな感じ。

common / special

共通の、固有の。

common / personal

共用の、個人の。
common settings で共通設定。
shared は持ち主がいて分け与える意味での共有。

common / uncommon

ありふれた、ありふれていない。

social / personal

社会的な、個人的な。

public / private

公の、私的な。

organization / individual

組織、個人。

available / unavailable

利用可能、利用不可または入手可能、入手不可。

success / failure

成功、失敗。
success と error を使う場合も。
OK と NG は和製英語なため、工場くらいでしか通じない。

accept / refuse

承諾する、拒否する。

allow / deny

許可する、拒否する。アラウ、ディナイと発音する。
ファイルシステムのパーミッションやネットワーク関連では失敗するとよく denied と言われる。

host / guest

ホスト、ゲスト。
客を招く側がホスト。サーバーの意味でも使われる。
客がゲスト。

server / client / peer

サーバー、クライアント、ピア。
サービスを提供する側がサーバー。
依頼する方がクライアント。
接続している相手のコンピュータのことはピア。

provider / user

提供者、使用者。

caller / callee

発信者、受信者から転じて関数の呼び出し元と呼び出し先。
末尾が ee で終わると「された人」を表す。
employee (従業員)、examinee (被験者)など。

on-premise / cloud

premises で施設。on- をつけて、施設内で。つまり自社システム。
クラウドはインターネットを介したシステム一般のこと。クラウドサービスなど。

似た意味の言葉・ニュアンスの違い

log in / log out

log on / log off

sign in / sign out / sign up / sign on

log は丸太に印を付けて記録していたのが語源。転じて PC のログに記録すること。
log in は主に Linux で使われる。アカウントに入る。
log on は主に Windows で使われる。
sign は署名なので、PC がない時代から使われている。
sign in は主に Web で見かける。署名して入る。
sign up は申し込む場合。アカウントを作成する。
sign on は書類にサインする場合。
login, logon, signin は用法に違いはない。

certification / authentication

certification は権威をもった第三者が証明するイメージ。認証局による証明。
authentication は二者間での証明。パスワード認証など。本人確認。
日本語ではどちらも証明や認証となるので混乱する。

identify / identification / identifier / identity

そのユーザーが本人か識別するのを identify。動詞。
識別する行為そのものは identification。identify の名詞形。識別、ID、身分証。
そのユーザーを特定するために用い情報を identifier。識別子。氏名、変数名など。
そのユーザーを特徴付けるあらゆる情報を identity。アイデンティティ、同一性。

classify / classification / class

classify は分類する。動詞。
classification は分類分け。classify の名詞形。
class は分類された区分。

category / genre / group

category は分類、種類、ジャンルのこと。
genre (ジャンル)というのは特に芸術やエンタメで使われるカテゴリのこと。
group は共通性を持つ集団。どのカテゴリに属しているグループか。

kind / class / type

kind は大まかな種類分けで用いられる。品種。
class は差別化した種類分けで用いられる。階級。
type は一般的な意味で種類を表す。より具体的な感じ。種類。

class / rank

class は階級、等級、層を表す。区切りはしっかりしているが、幅がある感じ。
rank は外部からの評価に対して使われる感じ。class より順位を意識させる。

grade / level

grade は等級や段階を表す。上下や優劣を表すが、幅がある感じ。
level は水準を表す。grade より具体的な感じ。

config / setting / preference

構成、ハードよりの設定、開発者が設定するものは config。
ソフト側の設定、ユーザーが変更できるものは setting。
ユーザーが設定するもので特に表示や挙動の好みの設定は preference。
基本は config と setting の使い分けで十分。

initialize / set up

初期化する。セットアップする。
どちらも一番初めに行う意味合いが強い。
setup は名詞だが、set up だと動詞。
終了の時に行うのは finalize。

stop / end / finish / complete / terminate

再開する可能性がある場合は stop。
再開しない場合は end。
最後まで完了して終わる、やり遂げるのが finish。
目標を達成して終わるのが complete。完璧な感じ。
行き止まりまでいって終わるのが terminate。締めくくる感じ。

stop / suspend / pause

動いているものを止めるのが stop。再開する可能性がある。
一時停止の場合は suspend。一息ついた感じ。
一旦動きを止める場合は pause。いつでも動き出せる。

stop / break / abort / quit / exit

動いているものを止めるのが stop。意味が広い。
割って入って中断するのを break。
異常によって中断されるのが abort。
現在の状態から離れるのを quit。
出口から抜け出すのを exit。その場所から立ち去る。

show / display

表示するのは show。
人が見やすい場所に表示するのが display。

calculate / compute

数式を使った計算をするのが calculate。
難解な計算をするのが compute。行列やハッシュの計算など。

expression / formula

数式やプログラミングの評価式を表すのは expression。
公式を表すのは formula。
イコールを使う等式、方程式は equation。
不等式は inequality。

update / upgrade

最新のものにするのが update。
より優れたものに置き換えるのが upgrade。update より交換の意味が強い。
Windows Update はパッチを当てるだけ。
Windows 8 から 10 に変更するのは upgrade。
バージョンアップは和製英語。

update / refresh

最新のものを取得するのが update。
新たにするのが refresh。全体を更新するニュアンスがある。
Windows では画面を更新する場合に Invalidate (無効化する)が使われるが、
描画領域を無効化することによって再描画を促すため。

updated / changed / modified / revised

情報を最新にした、更新したのが updated。
全面的に変更した場合は changed。
修正や改善した場合は modified。
書類の修正や改定、改版した場合は revised。

adjust / adapt

何かに合わせて調節するのが adjust。サイズをピッタリ合わせる。
周りの環境に合うように変更するのが adapt。コネクタの形に合わせるのがアダプター。

fix / repair / restore / recover

問題を解決する、元の状態に戻す、固定するのを fix。意味が広くいろいろ使える。
複雑な機械を専門知識のある人が修理するのを repair。比較的小さいものに使う。
元の状態に復元するのを restore。価値の高いものや大きなものに使う。バックアップから戻すときにも使う。
なんとか元の状態を取り戻す、復旧するのを recover。元通りでなくても回復すればよい。OS の上書きインストールなど。

output / export

そのまま出力するのが output。
変換して書き出すのが export。

find / search for / look for / seek

見つかるのを期待するのが find。
探してみるのが search。
look for は最も一般的な探すという意味だが、見つけるのが比較的カンタンな場合に使用する。
目に見えないモノを探すときは seek。

find は見つかるのが前提なので、探してみる場合は try をつける、または search for を使う。
失敗する可能性のあるメソッドに try をつけて、bool を返す用法がある。
try to find は冗長だし、困難なニュアンスがある。
bool Find(object target)
bool TryFind(object target)

search は目的語に場所を指定するのでメソッドにする場合は注意。
bool Search(object place, object target)
bool SearchFor(object target)

search / retrieve

検索するのが search。
検索して取ってくるのが retrieve。
search は候補を並べて評価する手法のときに用いる。

toXXX / convertToXXX / XXX.parse / XXX.tryParse

XXX に変換する。
メソッド名は動詞が原則だが、to は例外的に用いられる。
try がつく場合は変換を試みる。

encode / decode / convert

アナログからデジタルに変換するのが encode。
デジタルからアナログに戻すのが decode。
デジタルからデジタルに変換するのが convert。

clear / delete

中身だけ消すのが clear。
外側も含めてすべて削除するのが delete。

erase / trash / delete

消しゴムで消すのが erase。物理的でアナログな感じ。復元できない。
ゴミを捨てるのが trash(俗)。アナログな感じ。ゴミ箱がある。
削除するのが delete。デジタルな感じ。復元できる。
テープやメモリの消去には慣例的に erase が使われる。
erase した後には上書きできるイメージ。

create / generate / make / build

創造する、何もないところから生み出すのが create。
何かを変換して生成するのが generate。
材料を組み立てて作るのが build。
材料から作り出すのが make。
明示的にインスタンスを作るときは create を使うことが慣例。

parameter / argument

メソッドに定義してあるのが parameter。
メソッドに渡された値は argument。
仮引数(parameter)と実引数(argument)とも言われる。
話す上ではどちらでも通じる。

property / attribute

どちらも属性で用法に違いはない。
ただし、分野や製品によって使い分けられている。
オブジェクト指向のクラスの性質を表すのは property。
HTML のタグの属性は attribute。

number / numeric

数字、番号のことを表すのが number。
数字のこと、特に 10 進数を表すのが numeric。
numeric の方がより数学的な感じ。

sum / total

金額や合計、要約する、足し合わせたものが sum。
合計、全体の、特に総計を表すのが total。

max / limit

単純な最大値を表すのが max。
超えたらダメな値を表すのが limit。

limits / bounds / range

境界、制限範囲、制限区域が limits。制限の意味が強い。
限界内、境界線が bounds。より数学的な感じ。境界を示している。
値が変動する幅、上限下限のある範囲が range。範囲を示している。
limits と bounds は複数形で用いられる。
bounds check で境界チェック。

top / peak / spike

頂上、てっぺん、先端が top。
山脈の中のひとつの頂上が peak。
折れ線グラフなどの尖りは spike。
迷ったら top を使えば間違いない。

exclude / ignore

排除する、締め出す、考慮しないのが exclude。
無視する、気がつかないフリをするのが ignore。

state / status

状態や状況を意味するのが state。
状態という言葉を意味するのが status。
ゲームのキャラの status で、毒という state にあると考えるとよい。

locale / local

アプリケーションを使用する国や地域、言語の設定などを表すのが locale。
LAN(Local Area Network)からわかるように、地元やそのコンピュータ自身を表すのが local。
ール(a を強調)とーカル(o を強調)。

letter / text / character

a とか b とかの文字自体のことは letter。
文字列や本文のことは text。
記号や文字のことは character。
集合的にアルファベット全体、文字全体を指す場合もある。

title / caption

本や記事の見出し、題名、表題が title。
短い説明文、ページの見出しが caption。

subject / topic / theme

主題、議題、大きな項目を表すのが subject。
小さな話題を表すのが topic。subject の下にぶら下がる感じ。
特定の話題を表すのが theme。subject より感覚的な感じ。

issue / problem

問題、論点、争点、話し合うべきことを issue。
困難を引き起こす問題で、解決が必要なのを problem。

individual / personal

多くの人々に対しての個人が individual。個別の。
人数に関係なく、他の誰でもない、その個人を表すのが personal。個人的な。
従業員一人ひとりを表す個人などは individual を使えば良い。

just / only

何かを基準にして、ちょうど、たった今を表すのが just。
絶対的な意味で、唯一の、たったひとつのモノをあわらすのが only。

within / inside of / less than

within は時間、距離、範囲を意味する以内。感覚的な感じ。
within 3 sec で 3 秒以内。in 3 sec だと 3 秒後。
inside of は具体的な場所を示す。
less than は数字全般で使える。未満。以下なら or less。

validate / verify

要求を満たしているか、正しいのか確認するのは validate。入力チェックなどに。
工程の一部として組み込まれているチェックやテストが verify。より限定的な感じ。
CD/DVD の書き込み工程の最後に verify がある。
日本語にするとどちらも検証するとなる。

permit / allow / accept / grant

法律や公式、免許で許可するのが permit。違反すると罰がある、硬いイメージ。
人が何かをするのを許可するのが allow。口語的な感じ。立場が上で偉そう。
要求を受け入れ承認するのが accept。立場は関係ない。
許しを与えられるのが grant。支給や付与されるイメージ。

memo / note

業務で記録するのは memo。
メモ書き、記録として残しておくのが note。
英語と日本語ではメモとノートのニュアンスが異なる。

remark / note / comment

ちょっとした備考や注釈の場合は remark。
一般的な備考の場合は note。気づきを与える。
コメントする、意見を述べるのが comment。

notice / caution / warning

大切なことが書いてあるから読んでほしいのが notice。
注意や警告は caution。
絶対にしてはいけないのが warning。
コンパイラで warning はありふれているが、実際は強い警告の意味がある。

table / figure

table はデータを見やすく表にしたもの。
figure はデータを図にしたもの。
論文でよく登場する表現。

plot / graph

plot はグラフに書き出されたもの。概念的な感じ。
graph はグラフや図表、図式など。数学的な感じ。

chart / diagram

chart は物事をわかりやすく図示したもの。棒グラフ、天気図。
diagram は流れや関係性、意図を図示したもの。ネットワーク図、フローチャート、ベン図。
chart は graph と diagram も含む、日本語で言う「図」という表現。
diagram も広義では「図」といえるが、より概念的、抽象的な感じ。

save / register / apply / entry / enroll

save は保存する意味で登録する。反対語の load と対で使うとよい。
register は一般的な意味での登録する。何にでも使える。
apply は審査が必要な申請に登録する。申請する。ルールに沿って適用するイメージ。
entry は入力する。書きっぱなしのイメージ。
enroll は入会する、入学する、入隊する。

supplement /complement

補完する、足りないものを補うのが supplement。
2つのものを合わせて補完するのが complement。
complement は相互の意味が強く、相手が必要。
「2 の補数」は「Two’s complement」となる。

correct / right

明確な基準があって正しい場合は correct。
道徳的に正しい、判断や意見が正しい場合は right。

need / require

主観的にみて必要しているのが need。
客観的にみて必要であるのが require。
need は口語的。
require のほうが堅い言い方で、規則で求められる場合に使う。

parallel / concurrency

1 つの問題を並列化して素早く処理するのが parallel。
複数の手続きを並行して実行するのが concurrency。
非同期プログラミングを表すのは concurrency が正しい。

acronym / bacronym / abbreviation

頭文字をつなげて読むようになった言葉は acronym。(ZIP, NaN)
頭文字や各単語の文字を無理やり当てはめた言葉は bacronym または backronym。(GCC)
省略された言葉は abbreviation。(Feb., Mon., Dr.)

overlapping / overlapped

どちらも重複したの意味だが、overlapping の方が現在も重複していることを強調できる。
overlapped だと過去に重複していたが、すでに解決した場合でも当てはまる。

amount / quantity

抽象的、概念的な量を表すのが amount。お金や水など。
物質的な量を表すのが quantity。数えられるもの。
実際の数を表すのは number。

sex / gender

生物学的な性別を表すのが sex。>>ISO/IEC 5218
社会的な性別を表すのが gender。

間違いやすい言葉

programming

m は 2 つ必要。
programing という言い方もあるが少数派。

license(us) / licence(uk)

license の方が多数派。
lisence や lisense は間違い。
ライセンスを与えるものを licenser。
ライセンスを受けるものを licensee。

canceled(us) / cancelled(uk)

近年は canceled がよく使われるようになった。
歴史的には cancelled の方が古い。
名詞形は cancellation しかない。

collect / correct

collect は集める、コレクションする。
correct は正しい、訂正する。

cache / cash

cache はメモリなどのキャッシュ。
cash は現金。

clash / crash / crush

clash はぶつかる、対立する。ダメージは少ない。
crash は衝突する。大きなダメージが有る。
crush は潰す、砕く。粉々にする。

アルファベット順に並べたとき、壊れ方が段々と大きくなる。
PC(peRsonal computeR)が壊れる(kowaReRu)のは crash と覚える。
果汁を絞る(shiboRU)のは crush と覚える。

option / choice / selection

option は選択肢、何か物があってそれに付随する選択。
choice は自由な選択、主観的な感じ。
selection は厳選した選択、最適な選択、フォーマルな感じ。

margin / padding

margin は余白、欄外、マージンなど上下左右の印刷されない領域を示す。
padding は埋める、付け足す、詰め物を意味する。
英語の意味を覚えておくと内側か外側か迷わない。

register

register で登録する。
resist は抵抗する。shield の s と覚えるとよい。
regist と略すのは混乱の元なので省略しない。
reg と略すと Windows の registry を指すことが多い。

raise

raiseEvent でイベントを励起(起動)する。
trigger はデータベースで使われているのでイベントには適さない。
run や do は使わない。

disk / disc

disk は diskette の略で、ケース入りの磁気ディスクのことを指す。
disc は特に円盤を意味し、剥き出しの光学ディスクを指す。

directory / folder

directory は Linux 系で使われる、ディスク上の保存場所を指す。
folder は Windows 系で使われる、階層構造を指す。(directory を含む)
Windows のコントロールパネルなどはディレクトリではないがフォルダとなる。

index / indexes / indices

発音はインデックスイズ (indexes) とインディシィーズ (indices)。
indexes は本やデータベースで索引を意味する場合。
indices は数学や統計で指数とか指標を意味する場合。
プログラミングの配列の添字を複数形にする場合は indices を使う。

act / action / behavior

act は動詞だが、名詞だと行為。
短時間で終わるひとつだけの行為を指す場合が多い。
また結果に焦点があてられていて、終わった行為を指すことが多い。
action は手順が必要な一連の行動。
集団で行う場合にも使用する。
behavior は action も含めた広い意味での行動を表す。
behavior は態度として使われる方が頻出する。

crypto / crypt

crypto は暗号。
crypt で止めると地下納骨堂。

svr / srv

server を略す場合は svr を使うのが一般的。
srv だと service を連想する。
DNS の SRV レコードは SERVICE レコードの略。

Reference Value

参考値、基準値。
判断の基準に使う参考値のこと。
医者は正常値/異常値という言葉を嫌うため、基準値を使う。
オブジェクトやメモリの reference (参照)とは関係ない。

Regular Value

幾何学系では正則値。
regular (正則)とは規則に従っていること。

Standard Value

一般的なという意味で標準値。
規格内という意味で規格値とも。

通常値 / 正常値

通常値は平常値と言い換えたほうがわかりやすい。
平常値 (Usual Value) は、普段どおりの値。Usual は頻度を表す。
正常値 (Normal Value) は、何も問題がない範囲の値。
正常値 (Normal Value) より正常範囲 (Normal Range)で用いられることが多い。

デフォルト値 / 規定値

デフォルト値 (default value) は、工場出荷時などの初期設定値のこと。
規定値 (control value, minimal required value) は、製品の規格を定めた値。

正則化 / 正規化

正則化 (regularization) は、統計や機械学習において、パラメータに罰則をかけ過学習を防ぐ手法。
正規化 (normalization) は、一定の規則に従いデータを利用しやすくすること。
データベースの正規化やベクトルの正規化がある。

行(ROW) / 列(COLUMN)

行は旁(つくり)の上が横に平行なので、横に伸びるイメージ。EXCEL で行を選択すると横一列が選択される。
列は旁(つくり)が縦に平行なので、縦に伸びるイメージ。EXCEL で列を選択すると縦一列が選択される。
数学の座標は(x, y)で表すことが多いが、プログラミングの表は(row, column)で表すことが多い。
CSV ファイルなどをループで処理するときを基準に考えると i 行目の j 番目とするのが処理しやすい。

normalization / canonicalization

どちらも正規化を表す。
normalization よりもう少し複雑な正規化を canonicalization と呼ぶ。

regression / degrade

手戻り (regression)。
デグレは劣化 (degrade) だが、リグレッションの意味で和製英語となっている。

間違いやすい読み方

そもそもカタカナで表記しているので正しくない。
日本人の英語の発音がダメなのはローマ字とカタカナのせいではないか。
アルファベットの読み方の他に、アルファベットの発音も教えるべき。
特に r は日本語にはない発音だが、発音できれば聞き取れるようになる。

data

データ、ダータ。
データが多数派。

done

ダン。

align

アライン。

radius / relative / relation

レイディアス、リラティブ、リレイション。

temporary

テンポレェリィ。
カタカナでテンポラリーと書くので勘違いしがち。

false

フォルス。
ファルスと読むと phallus で男根の意味。

tip

ティップ。
チップだと chip になる。

null

ナル。
ヌルで和製英語化している。

ping

ピン。グは聞こえないけど ng で発音している。
丁寧に言うと g を強調してグになることもある。
ピングで和製英語化している。

JPEG / GIF / PNG / WebP

MPEG / WebM

ジェイペグ、ジフ、ピング、ウェッピー。(静止画)
エムペグ、ウェブエム。(動画)

repository / Git / TortoiseGit / Mercurial

リポジトリ、ギット、トータスギット、マーキュリアル。(バージョン管理)
レポジトリだと違和感がある。

nginx

engine x (エンジン エックス)。(httpd)

Xeon

ジーオン。(CPU)

Ubuntu

|oǒ’boǒntoō|
ウブンツ、ウブントゥ、ウブンチュ。(Linux)
ズールー語の発音を聞くとウブンツ。

GNOME

グノーム。(Linux)
英語読みだとノームだが、グノームと発音するのが正しい。

Kubernetes (K8s)

クバネティス、クーベルネテス。

awesome

オーサム。
オウサムではないので注意。
awe (畏怖) + some。

schema

スキーマまたはシェーマ。
スキーマはデータベースの論理構造を指すことが多い。
シェーマはドイツ語読みで、医療系で図を指す事が多い。

頻出単語

log

記録、ログを取る。
名詞と動詞が同じ。

emit

ログをファイルに出力する。

flush

溜まっているデータやログを出力してクリアする。
押し流す、すべて吐き出す。

fetch

ネットワークからデータを取得すること。
CPU がメモリからデータを取得する場合にも使う。

retrieve

データを探して取得すること。
検索の意味でも使われる。

stack

積み重ね、積み重ねる。
名詞と動詞が同じ。

token

トークン、しるし、証拠。
字句解析の場合は、分解できない最小単位のこと。
ネットワークなどの場合は、送信権をやり取りするデータのこと。

optimize

最適化する。

normalize

正規化する。

NDA / Non-Disclosure Agreement

秘密保持契約
closure は close から変化して、締め切りを意味する。
disclosure は否定形だから、閉鎖の反対で、公開する。
non-disclosure は更に否定だから、秘密にする。

cheat sheet

虎の巻。使い方を 1 ページにまとめたもの。

usage

使用方法、使い方。

unknown

未知の、正体不明の。
unknown error, something happened.

misc / miscellaneous

雑多な、多方面の。

TOC / table of contents

目次。

description

説明。

brief

概要、要約する。

recommend

推奨する。

features

特徴、機能。
たいてい複数形で用いる。

via

~によって、~を経由して。

required

必須の。

reserved

予約された。

immutable

不変の。
一度作成した変数の内容を変更できないようにする意味。

verbose

冗長な。詳細な。
-vとしてログ出力オプションで情報を増やす場合に使われる。
-Vだとバージョンを指す場合が多い。

diversity

多様性。

Proof Of Concept

プロトタイプを作って検証すること。

ecosystem

エコシステム。
生態系から転じて複数の企業・ソフトウェアが協力・連携してマーケットを育てる手法。

omni-channel

オムニチャネル。複数の販売形態を持つこと。
App Store だけでなく、自社ダウンロード販売、店舗 USB 販売など。

full stack

上から下まで全部。
full stack developer / engineer は、インフラからシステム開発、データベース、フロントエンドまですべて出来る人材。
full stack framework は、必要な機能を全て備えたフレームワーク。

関係のある言葉

データの呼び出しと登録について

フォーム上にデータを呼び出すのを Load
フォーム上のデータを保存するのを Save
ファイルや Stream から読み込むのを Read
ファイルや Stream に書き込むのを Write
サーバーからデータを取得するのを Fetch
サーバーへデータを送るのを Send
データを検索するのは Retrieve
データを登録するのは Register
データベースで SELECT を実行するのを ExecuteQuery
データベースで INSERT, UPDATE, DELETE を実行するのを ExecuteNoneQuery

以下は一例。

検索ボタンで Search する。
結果をサーバーから Fetch する。
クライアントはサーバーへ Request する。
サーバーはデータベースへ Retrieve する。
データベースは SELECT 文を ExecuteQuery する。
サーバーはクライアントへ Respond する。
検索結果をリストへ Add して表示を Refresh する。

リストから Select する。
選択されたキーから画面へデータを Load する。
結果をサーバーから Fetch する。
クライアントはサーバーへ Request する。
サーバーはデータベースへ Retrieve する。
データベースは SELECT 文を ExecuteQuery する。
サーバーはクライアントへ Respond する。
結果を画面に Set する。

必要があればデータを書き換える。
入力チェックで Validate して、CanSave で保存できるか確認して Save する。
もしくは TrySave して保存を試みる。

データを Save する。
データを画面から Get する。
データをサーバーへ Send する。
クライアントはサーバーへ Request する。
サーバーはデータベースへ Register する。
データベースは INSERT, UPDATE, DELETE 文を ExecuteNoneQuery する。
サーバーはクライアントへ Respond する。

必要があれば画面を Clear する。

式、値、変数について

syntax / statement / expression / operator / signature

syntax は構文。構文は statement と expression からなる。
statement は文。if 文, for 文, 関数呼び出し文など。
expression は評価される式。
operator は演算子。
signature は関数の型情報であり、メソッド名、パラメータ、戻り値の型をあわせて表現したもの。
プログラミング言語によって定義が異なる。

prefix / suffix / affix

接頭辞、接尾辞、接辞。
disconnect の dis- や restart の re- が接頭辞。
player の -er や nullable の -able が接尾辞。
suffix の代わりに postfix でも意味は通じるがあまり使われない。
affix は添付する、添えるの意味があり、prefix と suffix をまとめて表現するときに使う。

prefix notation / infix notation / postfix notation

前置記法、中置記法、後置記法。
ポーランド記法(+AB)、普通の数式(A+B)、逆ポーランド記法(AB+)。
コンピューターで数式を処理する場合はスタックを用いた逆ポーランド記法がよく使われる。

create / destroy

インスタンスを作成する、インスタンスを破棄する。

allocate / free

メモリを割り当てる、メモリを開放する。

inheritance / override / overload

継承。上書き。多重定義。

delimiter / separator

区切り文字。
delimiter は意味が広く、カンマ以外にもクォートやカッコも含む。
separator はカンマなど分割するもののみを言う。

type

型、データ型。
文脈によっては種類を意味するので注意が必要。
ハンガリアン記法が二種類できたのは文脈による意味の取り違えが原因。

dynamic / static

dynamic (動的)は必要に応じて、随時処理を行うこと。
static (静的)は事前に必要な処理をしておくこと。
dynamic library は動作中に DLL をロードする。
static library は予め LIB をリンクしてコンパイルする。
ルーティングの dynamic route は自動で追加され、
static route は予め手動で設定しておく。
static 変数は言語によって定義が異なるが、メモリ上に予め領域を確保しておく。

increment / decrement

増量、減量。
プログラムでは i++ と i– のこと。

Initial Value / Initialized Value

初期値、初期化値。
プログラムの初めや、コンストラクタで初期化される値。
または変数と同時に宣言される値。
初期値はなるべく入れたほうが予期せぬトラブルを減らせる。

初期値を英訳すると、Initial Value, Default Value, Start Value となる。
しかしプログラミングで初期値といえば、変数宣言時の初期化を指すことが多い。

Default Value

何も設定しなかった時の値、転じてデフォルト値。
工場出荷時の設定などの値。
初期値の意味で使われることもあるが、厳密には違う。>>ここの説明がわかりやすい
引数を省略した場合の値、その場合は Optional Value とも。

default のみだと怠慢や無作為を意味する。
日本語でデフォと略して言う場合は、普通などという意味で使われる。

Start Value / Starting Value

開始値、初期値。
処理を開始するときの初値など。

Current Value

現在値。

Original Value

元値。
変更前の値。

Parameter / Argument

引数。
区別するなら parameter は仮引数、argument は実引数。

Return Value / Returned Value

戻り値。
ret, retval と略されることが多い。

Result Value

結果値。
res, rslt と略される事が多い。
res と書かれると response と迷うので略さないほうが良い。

Var(Variable)

変数。

Const(Constant)

定数。

Literal

リテラル。直接記述された値のこと。
変数と反対の意味。
int x = 10;
String str = "abc";
10 を数値リテラル、"abc" を文字列リテラルという。

Primitive Data Type

プリミティブ型。基本型。組み込み型。
プログラミング言語で最初から用意されている変数の型のこと。

bool, char, int, short, long, double, float, unsigned char,
Boolean, Int32, String, Decimal...

declare / define

変数や関数を定義すること。

null / nil

存在しないこと。ヌル。
英語読みだとナルだが、あまり聞かない。

void

空。
ヌルと似たような意味。

数値表現

digit

桁。
アラビア数字を表す場合もある。

binary number

2 進数。
先頭に 0b- をつけて表現する。0b10 で 2 を表す。

octal number

8 進数。
現在ではまず使われない。
メインフレームの時代(1word = 24bit)によく使われていた。
先頭に 0- をつけて表現する。010 で 8 を表す。

decimal number

10 進数。

hexadecimal number

16 進数。
先頭に 0x- をつけて表現する。0x10 で 16 を表す。
0xFF、FFH、0xFFH など表現方法はいくつかある。
RGB の値としてよく見かける。

even / odd

偶数、奇数。
名詞または形容詞として用いる。

integer part / fractional part

整数部と小数部。
integral part / decimal part とも。

真偽値

true / false

真、偽。
トゥルー、フォルスと発音する。
言語による違いも大きいが、通常は 0 以外が true、0 が false。

比較する場合は if (a == false)if (a == 0) など偽値と比較するとよい。
真値のバリエーションが多く、偽値と比較するとミスが少ないためか。

プログラムの終了ステータス(Exit Status, Return Code)は、0 が通常終了、それ以外がエラーコードを表す。
ただし、Linux のファイル記述子、ファイルハンドルに限り、取得に失敗すると-1 になる。
なので、比較する場合は関数化しておくと混乱が少ない。
bool FileDescriptor::isOpened() { return (fd != -1); }

isXXX / canXXX / hasXXX

状態を判定する場合。
is-<形容詞>、can-<動詞>、has-<過去分詞> とする。
isSaved、isNull、isNumber、canSave、hasConnected など。
isXXX は動詞から始まるが、例外的に真偽値を表す変数名としてもよく使う。

hasChanged は能動的(active)に変わった場合、isChanged は受動的(passive)に変わった場合という違いがある。

exists

ファイルなどが物理的に存在するか。
三単現の s をつける。

contains

リストなどに含まれているか。
三単現の s をつける。

equals

等しいか。
三単現の s をつける。

型について

float

浮動小数点数のこと。
floating point number から。

double

倍精度浮動小数点数。
double precision floating point number から。

string

文字列のこと。
ひと続きのという意味。
character strings から。

Memory

RAM

RAM (Random Access read/write Memory)

stack-based memory

スタック領域。静的メモリ領域とも。
スコープを抜けると自動で開放される。

heap memory

ヒープ領域。動的メモリ領域とも。
heap は、山積みを意味する。
new や malloc した場合はこちらに確保される。
delete や free のし忘れでメモリリークを起こしやすい。
またフラグメンテーションも起こしやすい。

ROM

ROM (random access Read Only Memory)

組み込みで書き込みを行うメモリ領域。
BIOS やファームウェアが書き込まれている。
必要な ROM の容量は program + const + data となる。
必要 RAM 容量は data + bss で計算できる。

※何故か日本では Android スマホの内蔵ストレージ容量が ROM と書かれていることがある。
たしかに Flash メモリは EEPROM だが、ROM だけ書かれると意味が違う。

VECT section (Vector)

割り込みベクターテーブルが書き込まれる領域。
すべてのコンピュータはリセットベクタから開始される。

Program section

プログラムが格納される場所。
text 領域とも。

Const section

定数が格納される場所。
rodata (read only data) 領域とも。

Data section

初期値ありのグローバル変数が格納される場所。

BSS section (Block Started by Symbol)

初期値なしのグルーバル変数が格納される場所。

メモリ用語の対比

ROM (read only memory) – RWM (read write memory)

RAM (random access read/write memory) – SAM (sequential access read/write memory)

一般的に RAM と言った場合は RWM に分類される RAM を指している。
ROM は ROM (Read Only Memory) の中の random access Read Only Memory のことを指す。

単位

b / bit : binary digit

B / Byte : 1byte = 8bit

KB / KiB : kilo byte (10^3) / kibi byte (2^10)

MB / MiB : mega byte (10^6) / mebi byte (2^20)

GB / GiB : giga byte (10^9) / gibi byte (2^30)

MSB : Most Significant Bit (最上位ビット)

LSB : Least Significant Bit (最下位ビット)

MSBit / MSByte などと bit か Byte を明示する場合もある。

bps : bits per second (ビット毎秒)

B/s : bytes per second、1B/s = 8bps

sec : second (秒)

ms : millisecond (ミリ秒)、1sec = 1000msec

us : microsecond (マイクロ秒)、1msec = 1000us

ns : nanosecond (ナノ秒)、1us = 1000ns

Hz : Hertz (周波数)、1MHz = 1us 周期

組み込みの周期計算は厳密に 2 の冪乗(べきじょう)で計算しないとズレる。
1MHz = 1,048,576Hz = 2^20Hz

dB : decibel (デシベル)

px : pixel (画素数)、picture element

bpp : bits per pixel (色深度)

記号

! exclamation mark
" double quote, double quotation mark
# hash, number, pound
$ dollar
% percent
& ampersand
' single quote, apostrophe
() paren, parenthesis, round brackets
- hyphen, minus, dash, bar
= equal
^ caret, hat, up arrow
~ tilde
\ yen
| pipe, vertical bar

@ at mark
` back quote
[] brackets, square brackets
{} braces, curly brackets

; semicolon
+ plus
: colon
* asterisk, star

, comma
. dot, period, point
<> angle brackets
/ slash
? question mark
\ backslash
_ underscore, underbar, underline

ギリシャ文字

Α α alpha アルファ

Β β beta ベータ

Γ γ gamma ガンマ

Δ δ delta デルタ

Ε ε epsilon イプシロン

Ζ ζ zeta ゼータ

Η η eta イータ

Θ θ theta シータ

Ι ι iota イオタ

Κ κ kappa カッパ

Λ λ lambda ラムダ

Μ μ mu ミュー

Ν ν nu ニュー

Ξ ξ xi クシー

Ο ο omicron オミクロン

Π π pi パイ

Ρ ρ rho ロー

Σ σ sigma シグマ

Τ τ tau タウ

Υ υ upsilon ウプシロン

Φ φ phi ファイ

Χ χ chi カイ

Ψ ψ psi プサイ

Ω ω omega オメガ

日付の表現

date_created : よく使われる

created_date : こっちもよく使われる

creation_date : あまり使われない

created : DateTime 型であればよいが、名前だけでは bool と判別が付かない

on と at でタイムスタンプを表すのは rails で使われている用法。

created_on : 作成日

created_at : 作成日時

updated_at : 更新日時

created_datetime : DateTime 型, TimeStamp 型, YYYY-MM-DD HH:mm:SS

created_date : date 型, YYYY-MM-DD

ユニックス時間、エポック時間と言って、1970-01-01 からの秒数で表現する方法もある。
int 型で 32bit だと 2038 年問題となるので注意。

public static long ToUnixTime(this DateTime date)
{
    var epoch = new DateTime(1970, 1, 1, 0, 0, 0, DateTimeKind.Utc);
    return Convert.ToInt64((date.ToUniversalTime() - epoch).TotalSeconds);
}

狭いスコープで、日付を文字列で保持する場合、変数名でどのような形式か明示できる。

var yyyyMMdd = DateTime.Now.ToString("yyyyMMdd");
var HHmmssfff = DateTime.Now.ToString("HHmmssfff");

データベース関連

データベース関連のキーワードはすべて大文字で記すべし。
SELECT t.name FROM table t;

大文字小文字を区別する/しないデータベースがあるので、テーブル名、列名などは全て小文字で書く。
逆にすべて大文字で書く文化もあるが、キーワードと区別がつかないので読みにくい。
データベースによっては Users とキャメルケースで書く場合もある。

テーブル名は複数形にする場合が多い。
テーブルが行の集まりなので複数形とするのが自然な捉え方となる。
クラスにマッピングする場合は、複数形だと配列やリストのような扱いが必要になるので、単数形とする必要がある。

テーブル名を単数形にする文化もある。
テーブルはコンテナなので単数形とするべきと考えられる。
この場合はクラス名とイコールになるので機械的に作業がしやすくなる。

テーブル名に mst_, trn_, tbl_, m_, t_ などを付けるときは一貫性を持たせる。
そもそも冗長となるのでいらない。
例えば、マスタとして作ったけど更新が頻繁にあれば、それはもうマスタではないので mst_ となっていたら混乱のもと。

_ (アンダースコア)区切りはふたつ程度までがちょうどよい。

外部キーのフィールドはすべて _id で終わる名前にする。
列名に _id, _code, _type, _cd, _kbn, _sbt, _flg など付けるときは一貫性を持たせる。
_kbn, _sbt は英語ではなくローマ字読みなので使わない。
必ず付ける、略さない、混在させないなど。
具体的には下記を混同させてはいけない。

_cd : _code
_typ : _type
_kbn : _kubun
_sbt : _shubetu
_flg : _flag

delete_flag とした場合、FALSE が削除済みなのか、TRUE が削除済みなのかわかりにくい。
delete_flag ではなく deleted または is_deleted とすべき。
_flag は曖昧で冗長なので使わない。

_id は主キーや一意に識別できる番号に付ける。int または bigint が望ましい。
他のテーブルとリレーションするための id 列同士はなるべく同名にしておくことが望ましい。

_code は意味のある記号や番号、コード体系化されているものに使用する。int が混じると混乱するので text に統一したい。

_seq は連番に使用する。
_number, _no は数字に使用する。
_num は特に個数に使用する。

郵便番号 (postal_code, post_code, zip_code) は日本語では番号だが、実態はコードとなる。
顧客番号の場合は customer_number だと数字だが、customer_code は数字以外もありえる。
ただし、業務での呼び名で~コードや~番号となっている場合は合わせた方がよい場合もある。

並び替えをするための列で sort_number より、asc_order だと意味が明確に伝わる。

限界値を含める場合や範囲を表す場合には min_max_ を用いる。
範囲を表す場合は first_last_ を用いる。
包含排他的な範囲を表す場合は begin_ (begin 含む)と end_ (end 含まない)を用いる。
begin_start_ とも置き換えが可能。

SQL

SQL はエスキューエルまたはシークェルと読む。
元になったデータベース言語が SEQUEL (Structured English Query Language)。

an SQL (アン エス キュー エル)
a SQL (ア シークェル)

SQL 文例

    SELECT t.name FROM table_name t WHERE t.id = '1';
    SELECT t.name FROM table_name t ORDER BY t.id DESC;
    SELECT COUNT(t.day) FROM table_name t WHERE t.year = '2015' GROUP BY t.month HAVING t.month LIKE 'J%';

    UPDATE table_name SET code = 'aaa' WHERE id = '1';
    INSERT INTO table_name (id, code) VALUES ('1', 'aaa');
    INSERT INTO table_name VALUES ('1', 'aaa');
    INSERT INTO table_name (id, code) SELECT t.id, t.code FROM table_name2 t;
    INSERT INTO table_name SELECT * FROM table_name2;
    DELETE FROM table_name WHERE id = '1';

キーワード

TABLE : テーブル、表

ROW : ロー、行

COLUMN : カラム、列

SELECT : セレクト、選択

UPDATE : アップデート、更新

INSERT : インサート、挿入

DELETE : デリート、削除

UPSERT : アップサート、update or insert の意味

CREATE : クリエート、表を作る

DROP : ドロップ、表を削除する

INDEX : インデックス、索引

PRIMARY KEY : 主キー、NOT NULL 制約、1 つだけ

UNIQUE KEY : ユニークキー、いくつでも作れる

ASC : Ascending、昇順

DESC : Descending、降順

よく使う言葉

contact 連絡先

full_name 氏名

first_name 名前

middle_name ミドルネーム

last_name 名字

honorific 敬称

nickname ニックネーム

job_title 肩書

phone 電話番号、日本では tel が一般的でなぜか tell とも

cell 携帯電話、日本では mobile が一般的

fax ファクシミリ (facsimile)

mail メールアドレス、e-mail とも

web Web サイト、ホームページ、url を使っても良い

address1 住所 1

address2 住所 2(何故かわかれていることが多い)

postal_code 郵便番号

country 国

user ユーザー

user_code ユーザーコード(ログイン名)

user_name ユーザー名(表示名)

password パスワード

expiration_date 有効期限

patient 患者

patient_code 患者コード

patient_name 患者名

patient_name_katakana 患者名(カナ)

birth_date 生年月日、誕生日 (birthday) ではないので注意

sex_code 性別、ISO 5218 や DICOM 規格 を参照のこと

job_role 職業

note 備考、remarks とも

customer 顧客、取引先

employer 雇用主

employee 従業員

quantity 数量

order 注文

order というテーブル名を使いたいときは気をつける。
ORDER BY の予約語なので [order] としなければならない。

段組み

title 題名

subtitle 副題

caption 短い説明、主に画像の説明

part 部

chapter 章

section 節

subsection 項

paragraph 段落

sentence 文

word 語

配列やリスト構造、文字列など

clear / add / remove / append / prepend / insert

trim / split / compare / replace

[0]から始まる配列
zero-based (ゼロから始まる) or index origin = 0

[1]から始まる配列
one-based (1 から始まる)

ネットワーク関連

listen / accept / send / receive

local / remote

ping

ピング。英語だとピンだが、あまり聞かない。

TTL

time to live。
パケットの生存期間(ホップ数)、または DNS の有効期間(秒)。

イベント

Click / Clicking / Clicked / OnClick

例えばクリックされたイベントの発生は Clicked とする。
時制を表す場合は、-ing または -ed とする。
クラス内部のイベントは OnClick に記述する。

call / invoke

ただ単に呼びだすのを call。直接的な感じ。
別スレッド、別コンテキストの処理を呼びだすのを invoke。お願いする感じ。

delegate / dispatch

処理を委譲するのが delegate。代理に任せる感じ。アプリケーション内のイベントで使われる。
タスクを割り振るのが dispatch。即実行する感じ。マルチタスク OS がプロセスを実行する際に使われる。

図形

point / x / y / offset

座標、X 軸, y 軸、相対的な位置。
画面の左上が (0, 0) となる。
offset は引き算するという意味がある。

size / width / height

大きさ、幅、高さ。
ウィッズ(ウィドス)とハイトと発音する。
発音は諸説あるが、些細な違いなので許容すべし。
「昔」を意味する「かつて」を口語で「かって」と発音するようなもの。

top / middle / bottom

left / center /right

front / middle / back

front / center/ side / rear

fill

塗りつぶす。

depth

色深度。
32bit カラー、16bit カラーなどのこと。

省略した言葉

スコープがごく狭い範囲でしか省略語、省略形は使ってはいけない。
混乱するような省略はしてはいけない。

i : integer (整数) / i, j, k

n : natural number (自然数) / n, m

b : boolean, byte, bit

bln : boolean

byt : byte

c : char

ch : char

s : string

str : string

i : integer

int : integer

sht : short

l : long

lng : long

f : float

flt : float

sng : single

d : double

dbl : double

dec : decimal

u : unsigned

uchar : unsigned char

o : object

obj : object

cls : class

enm : enum

dte : date

rng : range

prc : procedure, process

proc : procedure, process

sub : sub procedure

f : function

fn : function

fnc : function

func : function

p : pointer (ポインタ)

ptr : pointer

g : global

t : type

e : event

e : error

err : error

ex : exception

iter : iterator

prop : property

attr : attribute

conf : configuration

pref : preference

args : arguments

params : parameters

stat : status

stat : statistics (netstat はこっち)

stats : status

stats : statistics

ln : length (配列の長さ)

len : length

cnt : count

num : number

buf : buffer (一時的な文字配列)

mem : memory

app : application

doc : document

ext : extension

txt : text

tmp : temporary

conn : connection

addr : address

dst : destination

dest : destination

src : source

cli : client

svr : server

cl : client

sv : server

srv : service

svc : service

h : handle

fh : file handle

fd : file descriptor

min : minimum

max : maximum

add : add (足す), addition (加算)

sub : subtract (引く), subtraction (減算)

div : divide (割る), division (除算)

multi : multiply (掛ける), multiplication (乗算)

sum : sum (合計する, 合計)

avg : average (平均)

qty : quantity (個数)

tot : total (総計)

ttl : total

EQ : equal (=、等しい)

NE : not equal (!=<>、等しくない)

GT : greater than (>、より大きい、超過)

GE : greater equal (>=、以上)

LT : less than (<、より小さい、未満)

LE : less equal (<=、以下)

TL : total

EQU : equal

NEQ : not equal

GTR : greater than

GEQ : greater equal

LSS : less than

LEQ : less equal

init : initialize

exec : execute

eval : evaluate

sync : synchronous

prev : previous

w : width

h : height

sz : size

pt : point

pos : position

img : image

fig : figure

pct : picture

bg : background

fg : foreground

mid : middle

nav : navigation

req : request

std : standard

cfg : config

conf : config

sec : seconds (secs とはしない)

min : minutes

hrs : hours

ss : seconds

mm : minutes

hh : hours

dd : days

MM : months

yyyy : years

Sun : Sunday

Mon : Monday

Tue : Tuesday

Wed : Wednesday

Thu : Thursday

Fri : Friday

Sat : Saturday

DOW : Day of the week (曜日)

Jan : January

Feb : February

Mar : March

Apr : April

May : May

Jun : June

Jul : July

Aug : August

Sep : September

Oct : October

Nov : November

Dec : December

E : Electromotive force (電圧)

I : Intensity of electric current (電流)

R : Resistance (抵抗 ohm、Ω)、E=RI

f : frequency

A : Ampere (アンペア)

V : Volt (ボルト)

W : Watt (ワット)

T : temperature (温度)

TEMP : temperature (温度)

MS のシステムハンガリアンでよく使われている省略形

addr : IPAddress

ani : Animation

bmp : Bitmap

btn : Button

bdn : BindingNavigator

bds : BindingSource

cal : Calendar

ckl : CheckedListBox

ctl : Control

ctr : Control

chk : CheckBox

chklst : CheckBoxList

clp : Clipboard

cbo : ComboBox (発音重視)

cmb : ComboBox

cmd : Command

cdr : MonthCalendar

dlg : Dialog

doc : Document

dtp : DateTimePicker

flp : FlowLayoutPanel

frm : Form

gra : Graph

grp : GroupBox

hsb : HorizontalScrollbar

icn : Icon

ico : Icon

il : ImageList

img : Image

imgbtn : ImageButton

lbl : Label

lin : Line

llb : LinkLabel

lv : ListView

lvw : ListView

lst : ListBox

nud : NumericUpDown

mdi : MDIChildForm

mnu : Menu

mtx : MaskedTextBox

mtxt : MaskedTextBox

nti : NotifyIcon

opt : OptionButton

pic : PictureBox

pnl : Panel

prg : ProgressBar

prg : PropertyGrid

rdo : RadioButton

rpt : Report

rpv : ReportViewer

rtx : RichTextBox

rtxt : RichTextBox

shp : Shape

spl : Splitter

spl : SplitContainer

spt : Splitter

spn : Spin

tgl : ToggleButton

tlp : TableLayoutPanel

tip : ToolTip

trb : TrackBar

txt : TextBox

tmr : Timer

tvw : TreeView

ud : UpDown

vsb : VerticalScrollbar

wbs : WebBrowser

tab : TabControl

tp : TabPage

pag : TabPage

tabc : TabControl

tab : TabPage

tpg : TabPage

cms : ContextMenuStrip

mns : MenuStrip

ssr : StatusStrip

tsr : ToolStrip

tsc : ToolStripContainer

db : Database

conn : Connection

ole : OLEContainer

sql : SQLStatement

qry : Query

dg : DataGrid

dgv : DataGridView

ds : DataSource

ds : DataSet

dt : DataTable

dr : DataRow

grd : DataGridView, DataGrid

dgview : DataGridView

dts : DataSet

data : DataSet

tbl : Table

row : Row

rows : Rows

col : Column

cols : Columns

fld : Field

flds : Fields

id : ID, Identifier

cd : Code

idx : Index

mcr : Macro

snp : Snapshot

trn : Transaction

名詞を作る接尾辞

-ance : instance, resistance, impedance

-ence : existence, silence

-ency : dependency

-ty : difficulty

-ity : ability, reality

-ion : destruction

-ment : development

-ness : thickness, darkness

-th : growth

-or : selector

-er : player

-eer : engineer

-age : usage

メタ構文変数

サンプルプログラムなどで特に意味のない変数名に使われる。
何者でもないものを意味する記号。

foo, bar, baz, …

foobar と合わせて呼ぶこともある。

hoge, piyo, hogera, hogehoge, …

hoge と piyo の掛け合わせもある。

unko, chinko

一部に熱狂的な支持者がいる。

spam, ham, eggs

Python でよく使われる。

Alice, Bob, Charlie, Dave, Eve, Ivan, …

プロトコルや暗号の説明でよく使われる人名。
Alice は本人や当事者。
Bob は相手。
Charlie は第三の当事者。
Dave は第四の当事者。
Eve は盗聴者 (eavesdropper) など。
Isaac はプロバイダ (ISP)。
Justin は司法。

山田太郎, John Smith, Hans Schmidt, …

一般的な名前。

名無しの権兵衛, 何野某, John Doe, Jane Doe, …

身元不明の名前。

リリース

alpha release, alpha version

α 版。開発初期や試作段階にあるソフトウェア。
動作が不安定だったり、予期せぬトラブルがつきもの。

beta release, beta version

β 版。評価版。開発途中にあるソフトウェア。

CTP (Community Technology Preview)

β 版と同じ。ただし、対象を限定している。
Microsoft がよく使う表現。

RC (Release Candidate)

リリース候補版。試用版。β 版より更に製品に近づいた状態。
版が進むと RC1, RC2, … と増えていく。

RTM (Release To Manufacturing)

ゴールデンマスタ。製品出荷版。製造ラインに載せるための最終段階。

GA (General Availability)

正規版。

stable / devel

安定版、開発版。
製品への明確な基準がない OSS でよく使われている。
安定版はテストなどを通しているので安心して使える。

nightly build

毎日の成果を反映した最新の状態。
開発者が最新の機能を試すために利用する。

canary

カナリアリリース。
一部のユーザーへ先行公開するリリース(デプロイ)方法。
坑道でのガス事故を防ぐカナリアが由来。

SaaS (Software as a Service)

Web アプリケーションを提供すること。ネットを通してオンラインでソフトウェアを実行できる。

PaaS(Platform as a Service)

Web アプリケーションの実行基盤を提供すること。
GAE (Google App Engine)、Microsoft Azule、AWS (Amazon Web Services) など。

俗語 / スラング

InternetSlang.com

XD : (笑)

XXD : (爆)

LOL (Laughing Out Loud) : (爆)

ROFL (Rolling on the Floor Laughing) : (核爆)

LMAO (Laughing My Ass Off) : (藁), ワラタ, クソワラタ

haha : w

hehe : haha より得意げだったり、照れたり

ayy, ayy lmao : w

ayyyyyy : www

LOLOLOL : www

lolz : ワラ(少し嘲笑が入る)

hakspek, leet

同じ発音の数字や記号に置き換えた表現を hakspek と称する。
より隠語的な表現をする場合は 1337 を使う。
1337 → l33t → leet

k8s

Numeronym(数略語) という省略方法。
k + 8 文字 + s で kubernetes のこと。
他に有名なのはいくつかある。
sk8r: skater
l10n: localization
g11n: globalization
v12n: virtualization
p13n: personalization
c14n: canonicalization
i18n: internationalization
143: i love you

2U, 4U

to you, for you の略。あなたへ。

thx

Thanks の略。ありがとう。

pls, plz

please の略。お願いします。

NP

No Problem の略。問題ないよ。
分かりにくいのでまず略さない。

GJ

Good Job。よくやった。
ネトゲ用語なので、ネイティブは略さない。

WIP (Work In Progress)

未完成、未解決なもの。

RTFM (Read The Fucking Manual)

マニュアル読め。ヘルプくらい見ろ。>>Qt の Forum でよく見かける
派生がたくさんある。>>Wikipedia の RTFM を参照

JFGI (Just Fucking Google It)

ググれかす (ggrks) の意味。
グーグルで検索しないで聞く人に対して使う。
J をとって FGI とも。
これも派生が多い。

R.I.P (Requiescat in Pace / Rest in Peace)

安らかに眠れ、冥福を祈るの意味。
墓とかに R.i.p と刻まれる。
RIP と書いても通じる。
使われていないコードを消す時のコメントなどに。

cf. (confer)

………を参照。………と比較。
関連項目として挙げる場合は see also を使う。

e.g. (exempli gratia)

例えば (for example)。
日本では ex と書かれることもあるが、e.g. を使うのが正しい。
また ex で始まる語は多いので略語としては適さない。

i.e. (id est)

すなわち、つまり、いわゆる。

a.k.a. (also known as)

………と知られる、またの名を、別名。
AKA とも書かれる。

N/A (not available, not applicable)

利用できない、該当なし。
NA とも書かれる。

w/, w/o

with と without のこと。

TL;DR (too long; didn’t read)

長過ぎるから読まなかった。長すぎ。長文うざい。
自分で書いた文章の頭につけて、長文注意の意味でも使う。
Qiita でもたまに目にするが、キャプションにつけて要約を表すことも。

;(semicolon)
「だから」「すなわち」「そして」にあたる so や i.e. や and を意味する。
TL;DR では、長すぎる「から」読まなかった。
ピリオドとカンマの中間くらい。

:(colon)
左側を具体的に説明する場合に使う。
イコールに近い。

記法について

CamelCase, InterCaps

キャメルケース。
文字の起伏がラクダのコブのように見えることから。
主にオブジェクト指向言語で使われる。

PascalCase / UpperCamelCase

先頭を大文字から始める。

camelCase / lowerCamelCase

先頭を小文字から始める。

snake_case

スネークケース。
C, Perl, SQL などで使われる。

snake_case / SNAKE_CASE

区切りをアンダースコアで表現する。
C 言語などでは定数を表す場合は全て大文字で書くのが慣例。

chain-case

チェインケース。
PowerShell などで使われる。

chain-case / Chain-Case

区切りをハイフンで表現する。

ハンガリアン

考案者の出身地にちなんで命名。
名前に情報を追加して書く記法。

元々はアプリケーション ハンガリアンとして考案された。
本来は意味を表すプレフィックスを付け、間違ったコードを発見しやすくするもの。

    int rpX; // 相対座標 Relative Position
    int apY; // 絶対座標 Absolute Position
    var point = new Point(rpX, apY); // rpとapが使われているので間違いだと気づく

型情報を付与するのがシステム ハンガリアン。
論文中の type を種類ではなく型情報と誤解し、コンパイラの型情報が十分でなかった C 言語において広まった。

    bool bFlag; // 論理型
    char chChar; // 文字型
    char[] sString, szString; // 文字列型, ゼロ終端文字列型
    int iInteger; // 整数型
    int* pPointer; // ポインタ型
    int (*fnFunction)(void); // 関数ポインタ
    int hFileHandle; // ハンドル型

しっかりした型付け言語が登場して、使われなくなってきたが、たまにどこかで使われている。
Android で Google のガイドラインに載ってたりする。

    private int mMember { get; set; }
    public static int sStatic { get; set; }

アクセサは不要という流れ

アクセサ (getter / setter) とは、Java 言語における、隠匿されたフィールドにアクセスするための getXXX / setXXX というメソッドのこと。
JavaBeans においては、getter / setter を強制するという言語仕様があった。
アクセサがあまりにも冗長なので廃れた。

~~Java SE 7 から property が使える。~~
Java SE 7 で property の構文がドラフトになっていたが却下された。
public property String name;

C# では Java のアクセサより洗練されたプロパティという仕組みがある。
C# の言語バージョンが進むにつれ、より洗練されていった。
public string Name { get; private set; } = 0;

Ruby は言語仕様としてアクセサ (attr_accessor) を簡単に定義できる。
attr_accessor :name, :price

新しく登場した言語である Kotlin や Swift ではフィールドは宣言できず、全てプロパティとなる。
public var name : String

カプセル化

オブジェクト内の振る舞いやデータを隠匿するカプセル化という考え型がある。
多数のアクセサやプロパティを設けることにより、誰でも自由にデータを変更できるとカプセル化の原則に反してしまう。
必要のない情報は公開しないようにする。

言語によっては、フィールドを public にできるのでプロパティの代わりに利用されることがあるが、よくない設計である。
簡潔に書けるからといって、フィールドを public にしてはいけない。(最近の Visual Studio では警告が出るようになったらしい)

デメテルの法則(LoD: Law of Demeter)、最小知識の原則(PLK: Principle of least knowledge)

「知らないヤツには話しかけない(Don’t Talk to Strangers!)」とも。
アクセサやプロパティで他のクラスを参照できてしまうと、余計な依存関係が生まれてしまう。
直接参照する必要のないクラスは隠匿しておくのがよい。

求めるな、命じよ(TdA: Tell, don’t ask.)

オブジェクト指向における重要な設計指針のひとつ。
関数型言語では、データを取得してから、何らかの処理をしてデータを戻すという手順をとる。
オブジェクト指向では、データを持つクラスに命じるだけで済む。
この原則を守ることにより、データを取得する必要が最小限となる。

翻訳サイト

よく使う翻訳サイトは下記の通り。

英辞郎(アルク)
多数の結果が引っかかるので探しやすい。

Google 翻訳
URL を渡せばサイトを丸ごと翻訳も可能。

Google
細かいニュアンスなんかを調べるときは「”XXX” 翻訳」で検索する。
似た意味の言葉で迷ったら「”XXX” “YYY” 違い」などとする。

Dictionary.com
英語の語源なんかも調べられる。

Wiktionary(en)
意味、由来、用法、関連語などが調べられる。

GitHub
オープンソースなコードを検索できる。
その単語がどのような使い方をされているか実例を見たい時に。

うまくメソッド名を付けるための参考情報

あるメソッドを定義しようとするとき、そのメソッドを使う人達が名前からどんなことをするか理解できるようにするには、メソッドの内容に応じて適切な情報量の命名が求められます。

この記事では、メソッド名に用いることでどのような情報が提供できるかを見ていきたいと思います。

真偽値を返すメソッド

場所 単語 意味
Prefix is (オブジェクトが)期待する状態になっているかどうか isChecked
Prefix can (オブジェクトが)期待する動作をできるかどうか canRemove
Prefix should (呼び出し側が)ある命令を実行したほうがよいかどうか shouldMigrate
Prefix has (オブジェクトが)期待するデータ・プロパティを持っているかどうか hasObservers
Prefix needs (呼び出し側が)ある命令を実行する必要があるかどうか needsMigrate

必要に応じてしか実行されない処理をするメソッド

場所 単語 意味
Suffix IfNeeded 必要なら実行し、必要なければ何もしない drawIfNeeded
Prefix might 同上 mightCreate
Prefix try 実行を試み、失敗した場合は例外を飛ばすか、エラーコードを返す tryCreate
Suffix OrDefault 実行を試み、失敗した場合は既定値を返す getOrDefault
Suffix OrElse 実行を試み、失敗した場合は引数で指定した値を返す getOrElse
Prefix force 強制的に実行を試みる。エラーは例外ないし返り値で表す forceCreate, forceStop

非同期処理に関連するメソッド

場所 単語 意味
Prefix blocking スレッドをブロックするメソッド blockingGetUser
Suffix InBackground バックグラウンドスレッドで実行されるメソッド doInBackground
Suffix Async 非同期メソッド sendAsync
Suffix Sync (対応する非同期メソッドが存在する)同期メソッド sendSync
Prefix or Stem schedule ジョブやタスクをキューに積む schedule, scheduleJob
Prefix or Stem post 同上 postJob
Prefix or Stem execute 非同期処理を実行する execute, executeTask
Prefix or Stem start 同上 start, startJob
Prefix or Stem cancel 非同期処理の実行を止める cancel, cancelJob
Prefix or Stem stop 同上 stop, stopJob

コールバックメソッド

場所 単語 意味
Prefix on 何かが起こった時に実行される onCompleted
Prefix before 何かが起こる前に実行される beforeUpdate
Prefix pre 同上 preUpdate
Prefix will 同上 willUpdate
Prefix after 何かが起こったあとに実行される afterUpdate
Prefix post 同上 postUpdate
Prefix did 同上 didUpdate
Prefix should 何かを起こしてもいいか確認するとき実行される shouldUpdate

コレクションの操作に関するメソッド

単語 意味
contains 指定したものと同じオブジェクトを持っているかどうか contains
add 追加する addJob
append 同上 appendJob
insert n 番目に追加する insertJob
put キーに対応する要素を追加する putJob
remove 要素を削除する removeJob
enqueue 行列末尾に追加する enqueueJob
dequeue 行列先頭を取り出して取り除く dequeueJob
push スタックの先頭に追加する pushJob
pop スタックの先頭を取り出して取り除く popJob
peek スタックの先頭を取り出す(スタックからは取り除かない) peekJob
find 条件にあうものを探す findById

状態に関するメソッド

単語 意味
ensure 期待する状態かどうかをチェックし、そうでない場合は例外を投げるかエラーコードを返す ensureCapacity
validate 正しい状態かどうかをチェックし、そうでない場合は例外を投げるかエラーコードを返す validateInputs

オブジェクトのライフサイクルを扱うメソッド

単語 意味
initialize 初期化。遅延初期化のメソッドとしても。 initialize
abandon デストラクタの代替 abandon
destroy 同上 destroy
dispose 同上 dispose

データに関するメソッド

単語 意味
create 新しく作る createAccount
new 新しく作る newAccount
from 既存のものから新しく作る、あるいは別のデータから新しく作る fromConfig
to 変換する toString
update 既存のものを書き換える updateAccount
load 読み込む loadAccount
fetch (リモートから)読み込む fetchAccount
delete 削除する deleteAccount
remove 削除する removeAccount
save 保存する saveAccount
store 保存する storeAccount
commit 保存する commitChange
apply 保存・適用する applyChange
clear データを消す、あるいは初期状態に戻す clearAll
reset データを消す、あるいは初期状態に戻す resetAll

参考サイト