定期的に国債と借入金、政府短期証券を合計したいわゆる「国の借金」がXXXX年X月にXXXX兆XXXX億円になったと発表がある。
この発表があると、必ず「国民一人当たりに換算すると・・・万円」と、国民一人当たりの借金 が多くて大変だと強調した報道がされる。
国の借金 = 国民の借金 でないことを、まともな専門家は説明してくれるが、まだまだ、国の借金が大変だと言う専門家もいる。
高橋洋一氏の説明もわかりやすいが、国の借金についての説明が、一番しっくりきた 本田悦朗氏のラジオでのコメント内容をざっくりと書き起こし。
飯田浩司のOK!Cozy up! 2020年8月7日(金)コメンテーター本田悦朗
- 経済規模に対して借金がどのくらいあるかが重要。
- 債務総額 / 経済規模(GDP) の値が大切である。
- デフレで悪化した。デフレで経済規模が小さくなり、デフレ脱却をなんとかしようとして財務省はお金を使って債務が増加した。
- 債務総額 / 経済規模(GDP) を小さくしていくのが、財政再建である。
- デフレがずっと続くと日本は財政破綻する。
- 財政を健全化するには、増税ではなく減税をし、経済規模を大きくして、税収を上げていく
- 増税から入ると経済収縮する。返って財政が悪くなる。
政府と家計
- 政府は1つ、家計はたくさんある1億2千
- 政府と家計を同じものとして比較するのはよくない
政府について
- 政府は永遠につづく、クーデターがない限り続く。
- 政府には返済期限がない
- 政府には通貨発行権がある、お金をすればよい、刷り過ぎるとインフレになるが、今は逆にデフレで困っている。
- 現在インフレターゲットの半分にも満たない。2%を超えてもいい、3%でも問題ない。5%、10%は問題あるけど。現在、消費者物価指数も低い
- インフレ率はオーバーしてから調整を考えてもよい、オーバーシュートコミットメント(上から軟着陸させる)。
- 消費が活発化してくる、消費者物価を上がってくる。賃金も上がってくる。これを実感してほしい。
成長しないから借金を返さないといけない?
- 90年からGDPが伸びていない状態が続くと、日本は成長しないから借金を返さないといけいないと言う意見は、間違い。
- 日本は成長する。成長しないと、先進国から転げ落ちる。現在は半分転げ落ちてる。
- 20年前は、一人あたりGDP、労働生産性にしても日本が1位だった時代がある。
- 現在は30位ぐらい、OECDの中では最下位に近い、若い人の開拓精神が萎えてしまった。将来に対して不安があり、貯蓄しちゃう。
飯田浩司のOK!Cozy up! 2020年9月4日(金)コメンテーター本田悦朗
- 財政が持続可能化どうか、判定する方法は1つではない、定説がない。
- 財政再建の定義はあるようで、ないようなもの
- 例えば、金利1%で経済成長率が3%だとします。そうすると毎年2%づつ改善する。なにもしなくても財政再建
- GDPに比例して税収が増える。
- 金利に比例して利払いが増える。
- 税収の増え方が金利の増え方より大きければ、改善する。
- 一人あたりの借金と言ってる人は、何もわかっていない。
- 1人あたり800万の借金があるとしたら、1人あたり800万の資産がある。
- マクロ経済学をわかっていない人の意見
- 住宅ローンの借金があったら、資産として住宅がある。
- マクロ経済学はミクロ経済学の集まりではない。
- 会社の経営者は、ミクロの専門家。会社の財務はミクロ。国家の財政の運営はまったく次元が違う話。
- 政府の審議会に企業経営で成功した人が入ってくる。間違ったことをよく言う。だいたい借金を返したほうが良いと言う。
- 企業はリストラできる。債務削減もできる。
- 国家はリストラできません。全国民を面倒を見る必要がある。
- 財政赤字が多いから日本国民やめろなってできない。
- マクロ政策は難し。全体をケアしないといけない。